アカデミー賞予想2017

予想:『ひな鳥の冒険』(原題『piper』)

 

個人的には手法や内容から、非常に挑戦的かつ芸術的な表現の『Blind Vaysha』にとってほしいところですが、

一目瞭然の高い技術と端的なストーリー、

そして一般公開もされ、知名度の高い『piper』がとるのではないかと思います。

 

アカデミー賞における短編アニメーション賞の地位は、

メジャーな賞(作品賞や監督賞、主演男優・女優賞など)と比較し、とてもマイナーな賞であることは否めません。

作品自体を目にする機会も圧倒的に少なく、シアターで見る人はほとんどいないと思います。

投票用に配られた映像素材で見るか、見ずに投票する人も多いのではないでしょうか。

アカデミー賞は、映画の出来や芸術性をはかるものではなく、

時代や政治、社会情勢を反映させた、ハリウッドの長編映画の為の祭典ですからね。

 

ちなみに、長編賞は『ズートピア』がとると予想。

『レッド・タートル』も味わい深い素晴らしい作品だし、

日本が舞台のパペットアニメーション『Kubo and the two strings』もとても興味深い作品ですが、

トランプ氏が大統領になり、政策について色々物議を醸し出している昨今

まさにそんな社会のことを描いているドンピシャな作品が『ズートピア』なので、これはかたいでしょう。

 

さて、実際はどれがとるのでしょうか。明日はお祭りです!

『piper』 Alan Barillaro

最後は、『piper』 Alan Barillaro

邦題は『ひな鳥の冒険』。

CGアニメーションの老舗、ピクサーの作品です。

非常にリアルな描写と綿密な仕草や表現で描かれる、ひな鳥の成長譚です。

水の表現(とりわけ海の波や泡)はここまで来たか!と。

この作品は一般公開されており、ファインディング・ドリーの公開に併映されていたので、

唯一多くの人が目にしたことのある作品ではないでしょうか。

 

監督のアラン・バリラーロ氏は、イタリア出身のアニメーション作家で、

ピクサーでアニメーターとして多くの長編作品に携わってきました。

先日発表された、第44回アニー賞ではこの作品でBest Animated Short Subjectを受賞しています。

 

ちなみに、

今年の短編アニメーション賞にノミネートされている『Borrowed Time』にもco-animatoreやco-directorなどとして携わっているそうですよ。

『pearl』Patrick Osborne

4本目は、パトリック・オズボーン監督の『パール』。

 

3DCGで制作されたアニメーションですが、構成が少し変わっています。

YouTUBEで見ることができ、上に表示される矢印を駆使すると画面を360°回転させることができます。

とってもVR的。

全てが車中一点からの眺め(回転できるので、一点ではないかもしれませんが)で構成され、

時間帯や風景、運転者が変わって行くことで、タイムラインやストーリーを表しています。

この監督さんは、一昨年『feast』でもアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しています。

『pear cider and cigarettes』ROBERT VALLEY

しばらく更新できずにいたら、もうアカデミー賞前日(当日?)になってしまいました!

急いで、他の作品についてまとめます!

 

3本目のノミニーは、『pear cider and cigarettes』ROBERT VALLEY

2D・3Dで描かれる、実話をベースに作成された作品です。

こちらの作品も公式HPがあります↓

http://www.pearciderandcigarettes.com/

 

 

キャラクターの描き方や雰囲気がアメコミ的な印象で、

ビジュアルやグラフィックにとても力を入れている印象です。

ヒップホップやテクノのMVなんかと相性が良さそう。

 

先日発表された第44回アニー賞で Best Animated Special Productionを受賞しています。

 

製作のパッション・アニメーション・スタジオは、

イギリス、アメリカ、フランス、オーストラリアの世界4カ国にスタジオを構えているようですが、

この作品の制作国がカナダになっていることから、

監督のロバート・バレー氏はカナダ人のようですね。

 

パッション・アニメーション・スタジオのHPの、ロバート・バレー氏のページから、

他の作品の予告編なども見られます。

 

ROBERT VALLEY

「Shinjyuku(chapter1)」という、新宿を舞台にした作品も作成しているようですね。

chapter1 ということは、シリーズで何作かあるのかな。

街並みや看板の表記から、めちゃくちゃな漢字や日本語は見受けられないのでちょっと安心しました。

Lou Hamou-Lhadj & Andrew Coats

2作品目は、

『BORROWED TIME』のLou Hamou-Lhadj & Andrew Coats

彼らはピクサースタジオのスタッフで、仕事の傍ら空いた時間に、あしかけ5年かけてこれを作り上げたそう。

 

ルーはピクサーの短編・長編、様々な作品でキャラクターアーティストを務めています。

アンドリューはブルースカイスタジオで『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』や『アイス・エイジ』などのCG作品でアニメーターを務めたのち、ピクサーに参加します。

彼らは同じ学び舎で映画を学んだ同窓生で、ピクサーで再会し、この作品を作り上げたそうですよ。

 

ちなみに、かっこいい公式WEBサイトがあります↓

http://borrowedtimeshort.com/

 

世界中のアニメーション映画祭で、たくさん受賞している!