『地下室の怪』ヤン・シュヴァンクマイエル

『地下室の怪』ヤン・シュヴァンクマイエルチェコ/1982

Down to the Cellar(Jan Svankmajer)

 

ぱきっとした明暗、白いニットの女の子、魔女のようなおばあさん、 黒猫の光る目、伸びる影、転がるジャガイモ、暗闇の石炭、

 

ひとけのない地下室には、きっと何かがいるし、きっと何かが起こる。

第六感や思い込み、子供のトラウマを具現化した不気味なドラマ。

 

子供のころにだれもが感じただろうこういう気持ちは、ただの怖がりだけではない気がする。それと同時に大人になったらあまり感じなくなってしまうのは、ただ勇敢になっただけではない気がする。

 

まっくろくろすけのようなもの。

 

『茶目子の一日』西倉喜代治

『茶目子の一日』西倉喜代治/日本/1931

 

歌、歌詞、キャラクター、展開

お母さんの結った髪、納豆売り、活動写真、ライオン歯磨き、

時代を感じる数々の描写がシュールでたまらなく面白い。

一度観たら忘れられないアニメーション。

今観ても相当キャッチーな感じがするので、当時はそれはそれは最先端を行っていたのではないだろうか。

♪夜が明けた、夜が明けた、

ではじまる調子の良い歌は、何回言うんだ?と言わんばかりに「夜が明けた」を繰り返し、朝の喜びを狂喜乱舞しているようにも聞こえ、子供の頃意味なく早起きして遊んでいたことを思い出した。

この歌は当時ヒットしたようで、現在CD化もされており、探せば図書館などにも置いてあるようです。

『ガンビーアドベンチャー オープニング』 アート・クローキー

『ガンビーアドベンチャー オープニング』

アート・クローキー/アメリカ/1988‐2002

GUMBY ADVENTURE  OP (Art Clokey)

クレイアニメの父、アート・クローキーの人気シリーズ『ガンビー』のTVシリーズのひとつ。ガンビーの誕生はもっと古いけれど(1950年代)、80年代に始まった『ガンビー・アドベンチャー』のオープニング。

これはおそらく、80年代~90年代のものではないかと思われるが、時期は不明(もっと調べてみます。。。)。

粘土をぶった切って角を丸くしたみたいな、大胆な形のガンビーだけど、

あまりにも柔軟な動き、ユニークな展開、底抜けに明るいポップなキャラクターと愉快な表情、粘土ならではの自由自在な変化っぷりに、一瞬たりとも目が離せない。

見ていると、自分の顔までガンビーみたいになっているんじゃないか、そんな気になってくる多幸感。

『失われた手袋の世界』 イジー・バルタ

『失われた手袋の世界』(1/2 & 2/2)

イジー・バルタ/チェコ/1982年

The Vanished World of Gloves (Jirí Barta)

 

人類の文明の比喩で皮肉でコメディでパロディ。

 

発掘された手袋と記録フィルム。

偶然掘り起こしてしまった作業員の男。

映し出される手袋の世界。

愛憎、独裁、乱痴気騒ぎなど、

同時に男の手元がクローズアップされ、

生身の手が酒をつかみ、煙草に火をつけ、指を鳴らす。

そして、また作業に戻る。

手袋は、再び埋められる。

 

女性用の手袋は、マダムのように、優雅に小指を立て、

軍手は、薄汚れて豪快に荒々しく、

手袋たちが、本当に、よく動く。

『マザー・グース』レイ・ハリーハウゼン

マザー・グースレイ・ハリーハウゼン/アメリカ/1946

Mother Goose (Ray Harry Hausen)

 

ハリウッドの特撮の神様、レイ・ハリーハウゼンの、

特撮映画に関わる以前の子供向け人形アニメーション作品。

特撮の、骸骨などの謎のモンスターのイメージが強すぎて、このような子供向けアニメーションがあるなんて正直驚いた。

コミカルでオーバーな動きや驚いた時のユニークな表情は、無声コメディ映画のようでとにかく愉快。

犬の体つきや動きがとてもリアルな感じがするのだけど、この後特撮へと展開していく流れへ繋げたい私の強引な思い込みかしら。