「Flip The Frog Fiddlestics」アブ・アイワークス

『Flip The Frog  Fiddlestics』アブ・アイワークス/アメリカ/1930

 

ディズニーの友人でもあり、元お抱えアニメーターでもあり、オズワルドやミッキーマウスの生みの親でもあるアブ・アイワークス独立後の作品です。

よく見ると?あのネズミやあの猫みたいなキャラクターも紛れていますね?

耳をすますと?あのほうれん草の調べが聞こるような?気もします。

コレオグラフィーと言っても過言ではないくらい、ユニークで柔らかい動きが特徴的。全編にわたって音楽に合わせてほぼ踊っています。タップにタンゴにピアノにバイオリンに、常に音楽のリズムに乗っかって、魅せてくれます。

最後、皆で踊りだすところではきっとちょっと驚くはず。。。

梅雨のこの季節、今日、カエルの声を聞いたので、

カエルが主人公のこのアニメーションを。

『おなか』ジュリア・ポット


Belly, by Julia Pott

『おなか』ジュリア・ポット/イギリス/2011

アンバランスなのに心地いいい。

グロテスクなのに気持ちいい。

極端に鼻の短いゾウ

理性が宿りすぎている目

毛深いおみ脚

具体的すぎる指

描写の力の入れ具合と抜き具合がとても偏っていて、

危うくもあるのだけれど

絶妙なバランスでズバリ気持ちいいところに収まっています。

波のゆらぎ、風のゆらぎ、線のゆらぎ

ゆらぎのリズム、色や線、音の心地良さも相まっているな、きっと。

『愛のために死す』ギル・アルカベッツ


Morir de Amor

『愛のために死す』ギル・アルカベッツ/2004年/ドイツ

 

ストーリーテラーは、このつがいのオウムです。

独り身になった老人が家族のように可愛がって育てているのだと思われます。

 

オウムたちは物真似上手で、

振り子時計、壁にかかった写真、

目に入るものから連想される音を口真似して遊んでいます。

そのうちに、懐かしい思い出が蘇っていきます。

しかし、思い出とは悲しいかな正直なもので、

様々な事柄が連鎖するうちに、思い出したくないことまで思い出してしまいます。

 

美しかった午後の昼下がりのうたた寝タイムは一気に大逆転。

 

話はかなり皮肉が効いていますが、

重くなりすぎず軽やかで、工夫に満ちていて、面白おかしくシンプルに構成されており、気軽に楽しめる作品です。

「映画『めまい』オープニング」ソウル・バス


vertigo start titles

「映画『めまい』オープニング」ソウル・バス/アメリカ/1958

ヒッチコック映画『めまい』のオープニングタイトル。

顔のパーツのUPというアイデア

音楽と映像とアニメーションとフォントの絶妙なタイミングとバランスが素晴らしい。

今や、PC上でなんでもできてしまうこのご時世ですが、

この当時の状況を考えると技術的にもとても手の込んだ最先端な映像だったことには間違いないでしょう。

澄んだ潤んだ瞳の奥の瞳孔、さらにその奥底には、

いろいろな細胞や情念やはらわたが渦巻いているのです。

今日は映倫が発足した日、ということで、映画にちなんだこの映像を。

「虫歯のこどもの誕生日」


みんなのうた 虫歯のこどもの誕生日

「虫歯のこどもの誕生日」堀口忠彦

柔らかいタッチの絵柄とこどもの声がマッチしていてとてもほんわかしているのだけど

実際歌っている内容は実はかなり困ったこと。

虫歯になると大変だという教訓を、わかりやすく説教くさくなく教えてくれる歌。

虫歯のとぼけた雰囲気と、子供が一生懸命歯を磨く様子(すでに手遅れ)が、かわいい。

そして懐かしい。

堀口忠彦さん(別名とこいったさん)は、私の故郷の静岡県のテレビ局のキャラクターやアニメーションを手がけていたので、

さらに輪をかけて懐かしさ倍増。