『太りっこ競争』テックス・アヴェリー

『太りっこ競争』テックス・アヴェリー/アメリカ/1947

King-Size Canary(Frederick Bean “Fred/Tex” Avery)

 

お腹を空かせた野良猫は、小さなカナリアに栄養剤を飲ませ、まるまる太らせてから食べようとするのですが、

大きくなりすぎたカナリアに、逆にコテンパンにやられてしまいます。

反撃するため、野良猫は太り返して更に大きくなり、、、、といった具合に太りっこ競争が始まります。

度を越した展開とスピードとスケールに、圧倒されますよ。

当時の社会情勢を反映しているのだとか。

昔のコメディは、比喩や皮肉が含まれていて、単に笑わせるだけでない含みがなんとも味わい深いです。

子供はバカバカしさに、大人はブラックさに。

しかし、今から50年前!半世紀も前に作られた作品なことに驚きです。

 

たまには吹き替え版もいいですね♪

『The House』ダーヴィド・ブオブ

『The House』 ダーヴィド・ブオブ/ドイツ/2011

The House( David Buob)

 

天地左右、視点が自由自在で

壁が天井になったり、床が壁になったり、さらには描かれているものに回り込んで、ペラッペラの薄っぺらな紙のように見えたり。

落書きのようなイラストが、空間の中を自由に動き回り、まるで水槽の中を覗いているかのよう。

水槽のガラスと中に入っている水がレンズの効果になって、覗き込むと目がおかしくなるアレです。

水彩風の色むらと、ラフスケッチのような鉛筆線の輪郭が

3D空間の中でのびのびと蠢いています。

別世界に迷い込んでしまったかしら。

 

髪の毛がワカメになったり、パスタが金髪になったり、椅子が歩き出したり、

連想ゲームのような予想外の展開の中に、

繰り返しの中少しずつ違っていく展開に

さらに酔いしれること間違いなしです。

 

訳も分からず巻き込まれて、気付いたら鼻歌歌っているはず。

『ぼくらと遊ぼう! おかゆの話』ブジェチスラフ・ポヤル

『ぼくらと遊ぼう! おかゆの話』ブジェチスラフ・ポヤル/チェコ/1966

POJDTE,PANE,BUDEME SI HRAT!(Břetislav Pojar)

 

日本では、風邪をひいたり、調子の悪い時に食べるイメージの強いおかゆ。

このアニメーションではなぜかちょっと陽気なラテン風です。

おかゆを作るはずが、なぜか一面雪景色?

はじけたり、積もったり、膨らんだり、砂を使った描写が格別に面白い!

『愛』久里洋二

『愛』久里洋二/日本/1963

Love (Yoji Kuri)

 

タイトルも台詞も非常にシンプル。

「あい」です。

この二文字だけを声だけでこんなにも豊かに彩ることができるなんて!

連呼しすぎて、もはやゲシュタルト崩壊気味に。

意味よりも実態が先走っていく様は、

ううむ、これこそが愛なのかもしれない。。。

重すぎても苦しい。軽すぎても虚しい。そこが面白いんですけどね。

『ディズニー シリー・シンフォニー 子どもの夢』グラハム・ヘイド

『ディズニー シリー・シンフォニー 子どもの夢』 グラハム・ヘイド/アメリカ/1937

Disney Silly Symphony Wynken, Blynken and Nod (Graham Heid)

 

アメリカの子供のため詩やエッセイの作家、ユージン・フィールドの詩を元に作られた

ディズニーのシリーシンフォニーシリーズです。

ポチャポチャした赤いほっぺたに、お尻。

淡いパステルカラーのロンパースに、クリンクリンの猫毛。

子供特有のバランスの悪いでっかちな頭。

ちょっと危なっかしいほどの好奇心と行動力(=やんちゃ)。

子供らしさを詰めに詰め込んだ、丸くて柔らかくて愛らしい子供たちよ!

お尻のボタン(オムツ用?)が気になるでしょう、ちゃんと期待に応えてくれますよ笑。

 

今日は68年ぶりの大きなスーパームーンが見られる!と話題でしたが、あいにくの雨。

夢の中でも、こんなにも大きな月が見られたら。。。と思い、選んでみました。