『The House』 ダーヴィド・ブオブ/ドイツ/2011
The House( David Buob)
天地左右、視点が自由自在で
壁が天井になったり、床が壁になったり、さらには描かれているものに回り込んで、ペラッペラの薄っぺらな紙のように見えたり。
落書きのようなイラストが、空間の中を自由に動き回り、まるで水槽の中を覗いているかのよう。
水槽のガラスと中に入っている水がレンズの効果になって、覗き込むと目がおかしくなるアレです。
水彩風の色むらと、ラフスケッチのような鉛筆線の輪郭が
3D空間の中でのびのびと蠢いています。
別世界に迷い込んでしまったかしら。
髪の毛がワカメになったり、パスタが金髪になったり、椅子が歩き出したり、
連想ゲームのような予想外の展開の中に、
繰り返しの中少しずつ違っていく展開に
さらに酔いしれること間違いなしです。
訳も分からず巻き込まれて、気付いたら鼻歌歌っているはず。