『ビーズ・ゲーム』イシュ・パテル

『ビーズ・ゲーム』イシュ・パテル/インド・カナダ/1977

The Bead Game (Ishu Patel)

小さなビーズを並べて絵を作りそれを一つ一つ動かしてアニメーションするという、

アナログのドット絵アニメーションのようなもの。

1個のビーズからはじまり、分裂、増殖、躍動を繰り返し

まさに細胞分裂から始まる生命の誕生と進化。

ビーズの数が増えるにしたがい徐々に引いていく画面と小さくなっていくビーズ。

色数も増え、まるで画素数が増えていくかのように滑らかになっていく絵。

生命の進化とテクノロジーの進化、どちらの側面も持ち合わせ

イデアと技術のどちらも無くしては成し得なかった素晴らしいアニメーション。

第50回アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート

『死後の世界』イシュ・パテル

『死後の世界』イシュ・パテル/インド・カナダ/1978年

AfterLife (Ishu Patel)

粘土の厚みに光を透過させて陰影をつけた、とても特殊なアニメーション。

粘土の柔らかさや形の定まらなさを活かして、変幻自在にメタモルフォーゼしていく様は、美しいような、気持ち悪いような、なんともいえない質感を出している。、

溶けるような滑らかな肌、マグマのような赤黒く光る色、ぐにゃぐにゃと蠢めくシワ、消え入るように包まれる、広がる闇、

天国のようで地獄のよう。

真っ暗闇の中で柔らかく光る人影は、まるで寺院で仏像を見ているかのようで、仏教的なイメージもある。