『バードコールズ』マルコム・サザランド

バードコールズ』マルコム・サザランド/カナダ/2006

Birdscalls (Malcolm Sutherland)

 

鳥の鳴き声を可視化し、音が自由に羽ばたく様子が

とても気持ち良く描かれるアニメーションです。

 

どこかの国の文字だと言っても違和感のない記号のような形が

ノートの上に飛び出しては消え、

消えては現れ、

だんだん次は何が出るのか楽しみになってきます。

 

 

 

『ストリート』 キャロライン・リーフ

『ストリート』キャロライン・リーフ/カナダ/1976

Street(Caroline Leaf)

 

 

下から光を透過させたガラスの上に絵の具で画を描きます。

淡い不思議な質感の世界が、おぼろげな境界線が、光と影の中に浮かび上がります。

主観的に描かれ、ゆるやかにメタモルフォーゼしていく様子は、

まるで霧の中を進んでいくかのようで、

柔らかい光の中で妄想を見ているような、

非現実的な世界を描き出しています。

 

描かれているのはおばあさんの介護ことで、とっても現実的なお話なんですけどね。

 

『クラック!』フレデリック・バック

『クラック!』フレデリック・バック/カナダ/1981

Crac! (Frederic Back) 

 

とある小さな村で作られた椅子の運命を、村の人々・風景とともに音楽にのせて描かれる。村、人、自然、行事が丁寧に描写され、

自分の昔を思い出していような、なんだかとても懐かしい気持ちにもなる。

色鉛筆で描かれたタッチの強い淡く優しい線が、歌ったり踊ったり、滑らかに穏やかにメタモルフォーゼする様はとても気持ちがいい。

愉快で楽しく、見終わったらなんだ少し優しくなれるような、そんな温かい作品。

 

 

第54回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞