『ガンビーアドベンチャー オープニング』 アート・クローキー

『ガンビーアドベンチャー オープニング』

アート・クローキー/アメリカ/1988‐2002

GUMBY ADVENTURE  OP (Art Clokey)

クレイアニメの父、アート・クローキーの人気シリーズ『ガンビー』のTVシリーズのひとつ。ガンビーの誕生はもっと古いけれど(1950年代)、80年代に始まった『ガンビー・アドベンチャー』のオープニング。

これはおそらく、80年代~90年代のものではないかと思われるが、時期は不明(もっと調べてみます。。。)。

粘土をぶった切って角を丸くしたみたいな、大胆な形のガンビーだけど、

あまりにも柔軟な動き、ユニークな展開、底抜けに明るいポップなキャラクターと愉快な表情、粘土ならではの自由自在な変化っぷりに、一瞬たりとも目が離せない。

見ていると、自分の顔までガンビーみたいになっているんじゃないか、そんな気になってくる多幸感。

『プロメテウスの庭』(抜粋バージョン)ブルース・ビッグフォード

『プロメテウスの庭』ブルース・ビッグフォード/アメリカ/1988

Prometheus’s Garden(Bruce Bickford)

 

フランクザッパのPVを手がけたことでも有名な孤高のクレイアニメーションアーティスト、ブルース・ビッグフォード。

彼の作風は一貫しており、執拗なまでのメタモルフォーゼが特徴的。

ものが腐敗する様子を定点カメラで撮影し早回しで見ているかのような、

カビや、胞子や、細胞のような、微細で無数の生命体が生まれては育ち、育っては融合し、融合しては朽ちてなくなる。

物体や肉体、そこに宿る生命、器と中身にこだわり続け、粘土で作った分身に、自分の命を埋め込んでいるようだ。

彼の作品を観ていると、中途半端に考えかけていたことが粘土さながらにぐんぐん育っていく。内容を理解しようとしても無理なレベルの自由さがあり、ある時点で理解することを諦める。その時に、思考が理性から本能に切り替わるとでも言おうか、ぼんやり考えていたことがすくすく育ち始める。

うまく言えないけど、とにかく、

悩みがあったらブルース・ビックフォードを見ろ!

 

完全版が見つからなかったので抜粋版を。

『ハーヴィー・クランペット』アダム・エリオット(字幕なし)

『ハーヴィー・クランペット』

アダム・エリオット/オーストラリア/2003

Harvie Krumpet (Adam Elliot) 

 

ハーヴィー・クランペット氏の一生を描いたクレイアニメーション

アメリカのカートゥーンみたいな風貌で、さぞかし愉快で楽しいドタバタ騒ぎが繰り広げられるのかと思いきや、頭から終わりまでナレーションが入り、とてもプレーンに描かれる。

誕生も、障害も、死も、性も、その他いろいろも、すべて並列に並べられ語られ、

いつでも彼は笑っている。

 

フォレスト・ガンプ』的短編アニメーション。

しかし、『フォレスト・ガンプ』は2時間以上かかっているけど、こちらはたったの22分で描いている。(短ければいいというわけではないけれど)

 

ナレーションをジェフリー・ラッシュがやっているからか、

『シャイン』を思い出した。

裸にガウンでジャンプする有名なシーンと、ラストシーンが重なった。

 

第76回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞。

『アダム』ピーター・ロード

 

『アダム』ピーター・ロード/イギリス/1991年

 Adam (Peter Load)

 

アードマン・アニメーションズの創始者ピーター・ロードによる、クレイアニメーション

コミカルな動きとたたみかけるように次々起こる出来事により、惑星+男(ときどき手)という非常にシンプルな構図にもかかわらず全く飽きない。

カッコつけたり、何か企んだり、コロコロ変わる男のお調子者っぽい表情と、時々現れる実写の大きな手の対比が面白い。

変幻自在に変形する粘土の地面(惑星)も気持ち良い。

 

第65回アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート

『死後の世界』イシュ・パテル

『死後の世界』イシュ・パテル/インド・カナダ/1978年

AfterLife (Ishu Patel)

粘土の厚みに光を透過させて陰影をつけた、とても特殊なアニメーション。

粘土の柔らかさや形の定まらなさを活かして、変幻自在にメタモルフォーゼしていく様は、美しいような、気持ち悪いような、なんともいえない質感を出している。、

溶けるような滑らかな肌、マグマのような赤黒く光る色、ぐにゃぐにゃと蠢めくシワ、消え入るように包まれる、広がる闇、

天国のようで地獄のよう。

真っ暗闇の中で柔らかく光る人影は、まるで寺院で仏像を見ているかのようで、仏教的なイメージもある。