犬ヶ島 メイキング

『犬ヶ島』 メイキング

監督:ウェスアンダーソン

 

噂はかねがね聞いておりましたが、

先週ようやくアメリカで公開されたそうで、好評なようです。早く観たい。

日本公開は 5/25(金)、約2ヶ月も先ですが。

 

このメイキングではアニメーターに注目しており、

人形を動かすアニメーター達の姿を、定点カメラで捉えています。

滑らかに動く人形に対して、超高速で動き回る生身の人間。

「踊る」と言うより、「踊らされて」(振り回されて)いるようにも見える。

よーく観ていると途中で服の色が変わったりして、ひとつのカットを数日かけて撮ったことも伺える。

グリーンバックだったり、横に長〜いセットだったり、どんな環境下で撮影されているのがが見えるのも面白い。

日本語の音に合わせたリップシンクテストのカットも!

(日本語は音がはっきりしているから、英語とかフランス語とか中国語より動かしやすいのかも。)

 

さらに、緩やかな風になびく犬の毛とか、爆発の煙の描写とか、眼球の動きとか、

こんなとこまで動かしているんだ! 動かせるんだ!!

と思うと、さらに公開が待ち遠しくなります。

『トクマルシューゴ – Katachi MV』Kijek/Adamski

『トクマルシューゴ – Katachi MV』Kijek/Adamski /日本・ポーランド/2013

Shugo Tokumaru -’ Katachi’ MV (Kijek/Adamski)

 

素敵に個性的なミュージックビデオでおなじみのトクマルシューゴさんの2013年発表の楽曲『Katachi』のMV。

ポーランドの作家ユニットが制作したストップモーションのアニメーションなのですが、

音とシンクロしたアニメートの気持ち良さと

遠くなってゆく残像が物語るおびただしい数の「形」に目が離せません。

次はどうなるのか、どうつながっていくのか、よそ見したら大事な何かを見逃してしまいそう。

時間にしたら一瞬ですが、残像たちにコマとコマのつながりを強制的に意識させられます。

 

手法はいたってシンプルですが、

そのアイデアのユニークさと、技術の高さに感心しつつ、

何より、手法が曲のテーマとリンクしていることに、大いに納得のミュージックビデオです。

『The Deep』PES

 

『The Deep』 PES/アメリカ/2013

 

面白いですねぇ。

目で見えているものが用途と全く違うものとして扱われていても、

深海魚に見えてしまうのですから。

(音の力も大きい。)

騙される幸せと、自ら騙されに行く許容の広さ。

先日、深海の番組を見て、

未知なる生き物の予想外すぎる姿・形や性能にはかなわないや、、、と思ったばかりだけれど、

知っているものでもこんな風に思い込ませることができるのか、と、

アニメーションの可能性はまだまだあるぞ、

と夢と希望を感じたのでした。

『ビーズ・ゲーム』イシュ・パテル

『ビーズ・ゲーム』イシュ・パテル/インド・カナダ/1977

The Bead Game (Ishu Patel)

小さなビーズを並べて絵を作りそれを一つ一つ動かしてアニメーションするという、

アナログのドット絵アニメーションのようなもの。

1個のビーズからはじまり、分裂、増殖、躍動を繰り返し

まさに細胞分裂から始まる生命の誕生と進化。

ビーズの数が増えるにしたがい徐々に引いていく画面と小さくなっていくビーズ。

色数も増え、まるで画素数が増えていくかのように滑らかになっていく絵。

生命の進化とテクノロジーの進化、どちらの側面も持ち合わせ

イデアと技術のどちらも無くしては成し得なかった素晴らしいアニメーション。

第50回アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート

『地下室の怪』ヤン・シュヴァンクマイエル

『地下室の怪』ヤン・シュヴァンクマイエルチェコ/1982

Down to the Cellar(Jan Svankmajer)

 

ぱきっとした明暗、白いニットの女の子、魔女のようなおばあさん、 黒猫の光る目、伸びる影、転がるジャガイモ、暗闇の石炭、

 

ひとけのない地下室には、きっと何かがいるし、きっと何かが起こる。

第六感や思い込み、子供のトラウマを具現化した不気味なドラマ。

 

子供のころにだれもが感じただろうこういう気持ちは、ただの怖がりだけではない気がする。それと同時に大人になったらあまり感じなくなってしまうのは、ただ勇敢になっただけではない気がする。

 

まっくろくろすけのようなもの。