『カノン』ノーマン・マクラレン

『カノン』ノーマン・マクラレン/カナダ/1964

Canon(Norman McLaren)

 

チェス盤のような市松模様の板の上をサイコロが転がるアニメーションと、人間の実写のアニメーションの2編からなる。

動きは非常に構成的で数学的、プログラミング的。

しかし、制御された動きの中に、時折現れる不規則な動きが心地よい。

小池屋スコーンのCMや、アルゴリズム体操の元ネタ、佐藤雅彦さんが多大な影響を受けている作品であることは有名。

『Fresh Gracamole』PES

 

『Fresh Gracamole』PES/アメリカ/2013

 

実写を用いたユニークな手法で人気のPESのアニメーション。

身の回りの似た形状のものを用いて料理をする様子が、軽快に描かれ、

榴弾や、電球など、いかにも硬そうなものが、

すばらしい切れ味でさくさく調理される様は本当に気持ちいい。

 

2013年アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート

『本棚の世界』ガリク・セコ

 

 『本棚の世界』ガリク・セコ/チェコ/1982年

  Ex Libris (Garik Seko)

 

すごくバカバカしくも見えて笑っちゃうのだが、ふと我に返ってハッとする。

これは本を擬人化して描いた人間の生態。

哲学書、図鑑、小説、写真集、辞書、厚い本、薄い本、大型本、小さな本、様々なパーソナリティがあり、人間が演じていない為客観的に見られるのだが、だからこそ面白くもあり悲しくもあり、感慨深いものがある。

冷静に見られる分、色々考えさせられる。

リアルな音がとても気持ちよくて良い。

 

 

 

『結んだハンカチ』  ヘルミーナ・ティールロヴァー

『結んだハンカチ』ヘルミーナ・ティールロヴァーチェコ/1958年

 Uzel na kapesníku (Hermína Týrlov)

 

チェコの女流アニメーション作家、ヘルミーナ・ティールロヴァーの代表作。

男の子がハンカチを持たずに出かけてしまい、ハンカチは慌てて追いかける。

くるっと結んだ頭、両角の手のような動き、物の擬人化を行わせたら天下一、と言っていいほど、ハンカチの動きが素晴らしく可愛らしい。

 

『対話の可能性』 ヤン・シュヴァンクマイエル

『対話の可能性』ヤン・シュヴァンクマイエルチェコ/1982年

 Dimensions of Dialogue(Jan Svankmajer) 

 

チェコの立体アニメーションの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルのおそらく一番有名な作品ではないでしょうか。

やがて全ての物はゴミとなり、朽ちて原型を失い、不気味な塊になる。

吐いては飲み、飲んでは吐き出すを繰り返す。

破壊と再生の繰り返し。凶暴さ、儚さ、不毛さ、皮肉さ。

物や食物が生ゴミ化していく塊。超リアルで精巧な粘土の塊。

不気味でリアルな音が相まって、本当に気持ち悪い。

気持ち悪さが小気味よくって、最高に面白い。

彼の作品にとって、気持ち悪い、は褒め言葉だと思います。