『ハエ』ロシェフ・フレンツ

『ハエ』ロシェフ・フレンツ/ ハンガリー/1980

The Fly (Rofusz Ferenc)

 

ハエ疑似体験。

徹底的にハエの視点のみで描かれた、とてもシンプルなアニメーションです。

とてもシンプルなのですが、素晴らしいアイデアと、観察力と、技術が詰め込まれた、とても手の込んだアニメーションです。

 

屋外から室内へ。

広く開かれたところから、目前に迫る接写のディティールへ。

ブーンという羽ばたき音とともに、魚眼レンズのような歪んだ視界が、グワングワンに動き回ります。

今ならGoProやCGがあるから色々参考にできるけれど、この作品が作られた今から36年前には、当然そんなものありません。

どうやって作ったんでしょう?

すべて手書きで描かれてるから強烈です。

 

ちなみにこれ、冒頭にも出てきますが、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しています。

『オーガスタのお昼ご飯』チャバ・ヴァルガ

オーガスタのお昼ご飯』チャバ・ヴァルガ/バンガリー/1980

Ebéd (Csaba Varga)

黄色い粘土の人形と実物を使った、ハンガリーの子供向けクレイアニメーションオーガスタ」シリーズの一編、オーガスタのお茶目すぎるクッキングタイムのお話です。

お茶目というか…お茶目を通り越してもはや目茶苦茶です。

不注意すぎたり、不器用すぎたり、食いしん坊すぎたり、たたみかけるようなシュールな展開に唖然。

しかし、オーガスタの能天気な表情と、笑顔と、声に、思わず吹いてしまいます。

太陽のような形をした彼女は底抜けに明るく、心をパァッと明るくしてくれます。

そして、何故かちょっと美味しそうなんですよね。

お行儀はあまりよろしくないんですが…美味しそうに食べているからでしょうか。