『トクマルシューゴ – Katachi MV』Kijek/Adamski

『トクマルシューゴ – Katachi MV』Kijek/Adamski /日本・ポーランド/2013

Shugo Tokumaru -’ Katachi’ MV (Kijek/Adamski)

 

素敵に個性的なミュージックビデオでおなじみのトクマルシューゴさんの2013年発表の楽曲『Katachi』のMV。

ポーランドの作家ユニットが制作したストップモーションのアニメーションなのですが、

音とシンクロしたアニメートの気持ち良さと

遠くなってゆく残像が物語るおびただしい数の「形」に目が離せません。

次はどうなるのか、どうつながっていくのか、よそ見したら大事な何かを見逃してしまいそう。

時間にしたら一瞬ですが、残像たちにコマとコマのつながりを強制的に意識させられます。

 

手法はいたってシンプルですが、

そのアイデアのユニークさと、技術の高さに感心しつつ、

何より、手法が曲のテーマとリンクしていることに、大いに納得のミュージックビデオです。

『おやすみ、クマちゃん 〜エピソード1・クリスマスツリー〜』

『おやすみ、クマちゃん  〜エピソード1・クリスマスツリー〜』/ポーランド/1975

Miś Uszatek

ポーランドの老舗人形アニメーションスタジオ「セ・マ・フォル」で1970年代に制作された

子供のためのアニメーションシリーズです。

クマちゃんの素朴な日常が描かれ、最後は毎回「おやすみ」でおしまい。

それで、「おやすみ、クマちゃん」なんですね。

人気シリーズだったようで、全部で100話以上作られたとか。

これはエピソード1というからには初回なのかな。

クマちゃんが、完全なるクマというよりもテディベアに近かったり、

ポップでカラフルで淡い色合いがかわいらしかったり、子供が好きなテイスト満載です。

10年ほど前に、写真美術館で厳選話数を幾つか上映したことがあり、私はその時に観ました。

吹き替え版だったのだけれど、確かケロポンズが吹き替えと歌を行っていたような。

しかし海外のアニメーションを見るといつも不思議に思うのですが、

素朴な味わいのおじさんや、おばさんが声をあてていることが多くないですか?

「僕らと遊ぼう!」とか、「チェブラーシカ」のシャパクリャクおばあさんとか。

日本人はアニメ声が発達したということもあって、高くて通る、まろやかな声が好きなんでしょうか。

『ムーミン谷の彗星より 「The Comet Song」MV by Björk 』


【期間限定公開】ビョーク「The Comet Song」ムーミン版・ミュージックビデオ~劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーションより

ムーミン谷の彗星より 「The Comet Song」MV by Björk

長らく幻の作品となっていた「ムーミン パペットアニメーション シリーズ」の1作品。

一昨年、トーベヤンソンの生誕100周年を記念して公開されました。

その時主題歌を担当していたのが、ビョークでした。

公開記念で配信されたのがこちらの映像。

(期間限定をうたっているけど、まだ見られるって事は限定ではなくなったのかしら)

巻き上がる砂嵐、光る尾を引いてゆっくり落ちてゆく彗星、

赤い光を浴びて全てが赤くそまる不思議な景色

音楽と相まって、なんとも神秘的。

そして、立体アニメーションならではの

どうやって作っているの?と思わずにはいられない作りこみや描写、

実存するものを動かしているからこその若干の怖さ、

ポルターガイストっぽさと言うか、光と影の作り出す雰囲気とか、なんというかうまく言えないけれど。。。)

個人的にワクワク感が止まりません。

ちなみに、今日は6月3日でムーミンの日(日本だけ?らしい)と言うことで。

『ムーミン パペット・アニメーション「ムーミン谷の春」』

ムーミン パペット・アニメーション「ムーミン谷の春」』/ポーランド/1978年

児童文学、イラスト、グッズ、日本ではTVアニメのシリーズも度々作られ、さらにはムーミン王国なるテーマパークまであるほどおなじみのムーミン

このパペットアニメーションのシリーズも、随分前にTVで見たのを覚えています。

(衛生アニメ劇場だったかしらん)

岸田今日子さんの独特な声と語り口調、

素材の質感による手触り感、動きのぎこちなさからにじみ出る暖かみ、

北欧らしい整えられた美術と色合い、

絶妙なバランス。

雲に乗って春の日の光に照らされて、気持ちいい〜〜〜

見ていると、心に余裕が湧いてきて優しくなれるような気がして

いつまでも見ていたくなります。

この時間が終わらなければいいのに。

最近では、小泉今日子さんのナレーションのバージョンもありますね。

『タンゴ』ズビグニュー・リプチンスキー

『タンゴ』ズビグニュー・リプチンスキー/ポーランド/1980

Tango(Zbigniew Rybczyński)

ダンスのようにすれ違い、

音楽のようにの重なり合う、

楽譜のような作品です。

窓から進入する子供、食事する男、子供をあやす女、ゆっくり歩く老人、
この部屋の中に人の一生が詰まっているような、
人生の縮図のような、
繰り返しのような、そうでないような、
整っているような、不揃いのような、
単調なような、ドラマチックなような、
見た人それぞれの、妄想ストーリーが膨らんでいくのではないでしょうか。
この中に自分もいるかもしれない、
そんな気にもなってきます。
どんな人が出てくるか、
誰が何をしているのか、
いつ、何が増えたか、何が減ったか、

間違い探しの感覚で見ても楽しいです。