『シップ・オブ・エーテル』ジョージ・パル

『シップ・オブ・エーテル』ジョージ・パル/1934

Ship of Ether(George Pal)

 

素敵な音楽航路、ともいうべき、

優雅な船旅を音楽に乗せて描いた人形アニメーションです。

 

そこは海なのか宇宙なのか、わからないほど広く開けた星空の下、

海を?空を?宇宙を?泳ぐ、楽隊やシンガーや

気持ちの良い大波に揺られる旅客船。

体が軽くなったような、水の上に浮いているような、不思議な揺らぎが感じられます。

 

これを見ながら眠りにつけたら、きっとといい夢が見れそう。

TV局の1日の最後に流れるこんなアニメーションだったらいいな。

と思います。

 

philips radio set」の文字とロゴマークと共に出てくるラジオ、

ああ、これはラジオの宣伝だったのですね!

それで音楽に溢れているのか、なるほど!

『おもちゃ箱シリーズ第3話』

『おもちゃ箱シリーズ第3話』/日本/1936

 

花見シーズン真っ只中の今日この頃、桜が満開のアニメーションをご紹介します。

 

このアニメーションは戦時中の1936年制作いうこともあり、

戦意高揚映画としてつくられたものなのだと思います。

おそらくアメリカの象徴として描かれる、悪の侵略者ミッキーから

皆で団結して島を守るというお話です。

(フィリックスキャットが味方なのは何故。。。?)

 

とはいえ、

アメリカのカートゥーンに多大な影響を受けているであろう登場人物、

赤べこのようなトラ、だるま(ピーナッツ?)、昔話のヒーロー総出演、

出てくるキャラクターが斬新すぎて驚きます。笑えます。

 

80年も前の作品ですから、

昔話やキャラクター、音楽、言葉遣い等から時代を感じますが、

いろいろな規制があり難しかったであろう当時、

ギャグやユーモアに溢れた衝撃的なアニメーションです。

 

ところで、どこで桜が咲き乱れるのかって?

最後まで見てくださいね。ラストのお祭り騒ぎに注目です。

 

とても古いアニメーションですが、きっと今に通じるものを感じるはず。

昔話のヒーローに花の描写など、時は経ち振り返る。

 

でも、戦争は繰り返してはいけない。

平和は守り続けなければいけない、と強く思います。

『ビン坊の秘密結社』デイブ・フライシャー

『ビン坊の秘密結社』デイブ・フライシャー/アメリカ/1931

Bimbo”s Initiation (Dave Flerscher) 

犬のビン坊が主役のベティ・ブープシリーズの奇妙な一編。

マンホールに落ちたビン坊が謎の集団に「Wannabe a member?」と迫られ続け、

「No」と答えるたびにひたすらひどい仕打ちを受ける。

最後の最後、色仕掛けに屈し「Yes」と答えてしまった顛末がカオス。

「郷に入れば郷に従え」 ということ?

笑顔で円満な大団円のようにも見えるけど、正気じゃない。

『An Optical Poem』 オスカー・フィッシンガー

『An Optical Poem』オスカー・フィッシンガー/ドイツ/1938

An Optical Poem (Oscar Fischinger)
 
ディズニーの『ファンタジア』にも関わっていたという、共感覚を持つ作家、
オスカー・フィッシンガーの作品。
 
幾何学と音楽とアニメーションのシンクロ。
動きの気持ちよさ・色や形の説得力が、音楽や音色に違和感なく溶け込み
以前から知っていたかのような感覚さえ覚える。
 
そして今から80年近く前に作られた作品だとは思えないモダンさ。
 
現在のインタラクティブ表現にも通ずるものがある。

『茶目子の一日』西倉喜代治

『茶目子の一日』西倉喜代治/日本/1931

 

歌、歌詞、キャラクター、展開

お母さんの結った髪、納豆売り、活動写真、ライオン歯磨き、

時代を感じる数々の描写がシュールでたまらなく面白い。

一度観たら忘れられないアニメーション。

今観ても相当キャッチーな感じがするので、当時はそれはそれは最先端を行っていたのではないだろうか。

♪夜が明けた、夜が明けた、

ではじまる調子の良い歌は、何回言うんだ?と言わんばかりに「夜が明けた」を繰り返し、朝の喜びを狂喜乱舞しているようにも聞こえ、子供の頃意味なく早起きして遊んでいたことを思い出した。

この歌は当時ヒットしたようで、現在CD化もされており、探せば図書館などにも置いてあるようです。