『スーパーマン 第2話 謎のメカ怪人』 デイブ&マックス・フライシャー

『スーパーマン 第2話 謎のメカ怪人』

デイブ&マックス・フライシャー/アメリカ/1941

SUPERMAN (The Mechanical Monsters)No.2(Dave & Max Fleischer)

  

フライシャー兄弟が制作したアニメ版スーパーマン

ジブリに多大なる影響を与えたという第二話。

ラピュタのロボットはこのメカ怪人に影響を受けているというのは有名な話です。

改めて見直してみて、意外と台詞が少ないんですね、

スーパーマンの俊敏な動きや空を飛ぶメカ怪人の影など、

画だけでも十分楽しめる要素が満載です。

あ、あと、ヒーロー登場に欠かせない、テンションの上がる音楽!

もはや懐かしい文句になりつつありますが、

鳥だ!飛行機だ!いやスーパーマンだ!

のオープニングのワクワク感も最高です。

『くもとちゅうりっぷ』政岡憲三

『くもとちゅうりっぷ』政岡憲三/日本/1943

 

♪てんてんてんとう虫 お天道様の子…

 

童謡のような、子供のための唱歌のような、

てんとう虫の愛らしい歌で始まるこのアニメーションは

1940年代という時代もあってか古典的な雰囲気をかもしつつ

今見てもとても斬新で、

 

雨・風の勢い、

葉や草や蜘蛛の糸の揺らめき、

実写を用いた広がりのある背景、

 

モノクロであることを忘れてしまいそうなほど

豊かな情景を描き、

 

蜘蛛のカートゥーンのような愉快で豪快なキャラクター、

てんとう虫の日本画の子供のような丸く柔らかいキャラクター、

紳士的な仕草や表情、

子供とは思えないほどの色っぽさがあり

登場人物もとてもユニーク。

『クリスマスの夢』カレル・ゼマン

『クリスマスの夢』カレル・ゼマンチェコ/1946

A Cristmas Dream (Karel Zeman)

クリスマスプレゼントに新しい人形をもらった女の子は、

古くなった人形を放り投げて大喜び。

投げ出された古い人形は立ち上がり、彼女にアピールを始める。

踊るように歩き、笑うように踊る。

人形らしいコミカルで可愛い動き。

歩くだけで彼のキャラクターが手に取るようにわかる。

「クリスマスの夢」というタイトルは、クリスマスの夜に女の子が見た幻想、という意味と、クリスマスの夜にサンタクロースが古い人形に与えた希望、という意味とのダブルミーニング

『マザー・グース』レイ・ハリーハウゼン

マザー・グースレイ・ハリーハウゼン/アメリカ/1946

Mother Goose (Ray Harry Hausen)

 

ハリウッドの特撮の神様、レイ・ハリーハウゼンの、

特撮映画に関わる以前の子供向け人形アニメーション作品。

特撮の、骸骨などの謎のモンスターのイメージが強すぎて、このような子供向けアニメーションがあるなんて正直驚いた。

コミカルでオーバーな動きや驚いた時のユニークな表情は、無声コメディ映画のようでとにかく愉快。

犬の体つきや動きがとてもリアルな感じがするのだけど、この後特撮へと展開していく流れへ繋げたい私の強引な思い込みかしら。

 

『ジャスパー君とお化け屋敷』ジョージ・パル

『ジャスパー君とお化け屋敷』(字幕なし)

ジョージ・パル/アメリカ/1942年

Jusper and The Haunted House(George Pal)

 

 タイトルは、正式な邦題がわからなかったので、直訳しました。

 

 お化け屋敷や、魔法、手品など、不思議な出来事と人形アニメーションの相性は抜群に良い、と思っている。無くなる影法師、ポルターガイスト、消えるパイ、透明人間…

動くはずのないものを動かす、アニメーション自体が手品のようなものなのだから。

 お化け屋敷で起こる不思議な出来事が、愉快な音楽と、パペトゥーン※ならではのコミカルな動きやジャスパーくんのユニークな仕草で、とても楽しいお話に仕上がっている。英語がわからなくても十分楽しめる作品です。

 

※パペトゥーン

置き換えを用いた手法によるコミカルな人形アニメーションのこと。パペット+カートゥーンの造語。ジョージ・パル本人により名付けられ、主に彼のアニメーション作品を指す。