Theodore Ushev 

先日アカデミー賞の短編アニメーション賞のノミネート作品をご紹介しましたが、

続いてノミネート作品を作った作家さんのことをご紹介しようと思います。

今日は、『Blind Baysha』のテオドル・ウシェフ(Theodore Ushev)さんの他の作品をご紹介します。

『Tower Bawher』

実はこれ、3D(立体視)の作品なんです。(YOU TUBEに上がっているのは2D版ですけれども)

無機質な幾何学模様が、キビキビと動き回る様が、せっせと気持ちをせっついてくる。

この高揚感。怖いもの無し感。

テンションを上げたい時に、背中を押してくれそう。

いや、ちょっとどころか、ドスンと押し出されそうな。。。

勇ましすぎる力強さ。少し怖いくらい。

ロシアアバ ンギャルド、プロパガンダを彷彿とさせる作品です。

 

ちなみに、ノミネートされている『Blind Vaysha』も3Dで作られており、

そっちは、これとはちょっと違った3Dの使い方で

目に見えるものや重なり、3Dであることにも意味が込められており、

こちらは違った力強さと説得力を持った作品です。

(アカデミー賞ノミネート作品で、私が唯一見たことがあるのがこれです)

 

しかし、この作品の幅広さ。

絵ひとつ取っても、同じ作家のものとは思えぬほど。

技があるんでしょうね。

共通点は、センスの良い色彩と、グラフィカルな画面構成でしょうか。

『オクトキャット・アドベンチャーズ』

『オクトキャット・アドベンチャーズ』

 

1〜5までのオクトキャット・アドベンチャーを全部一つにつなげたものです。

 

5話を観て気づいた方もいるかもしれません。

画像の投稿者名が、David OReilly になっています。

ランディ・ピーターズは、デヴィッド・オライリーの覆面だったんですね。

まるで小学生くらいの男の子が、覚えたてのソフトを使って作った作品のような演出にいっぱい食わされました。

デヴィッド・オライリーの作品は、以前『おねがい なにかいって』をご紹介しましたが、

スパイク・ジョーンズ監督の映画『her 世界で一つの彼女』の劇中ゲームを作成した人

といった方がピンとくる方も多いかもしれません。

他にも、スマホのゲームアプリを作成したり多種多様な活動をされている、面白いアーティストです。

『オクトキャット・アドベンチャー5』/ ランディ・ピーターズ / 2008

『オクトキャット・アドベンチャー5』/ ランディ・ピーターズ / 2008

OCTOCAT ADVENTURE 5(Randy Peters)

 

オクトキャット・アドベンチャー シリーズ最終話。

ラスボス登場。まさか、あれが、巨大オクトキャットだったなんて!

と思ったのもつかの間、

突然終わる

ではなくて、突然3D世界に突入。

3Dになっても拙い描写はそのまま活かされていて、面白いです。

しかし、なぜラスボスと戦っているのかはわからないまま、

戦いに勝利し、帰る道のりの寂しいこと。

そしてその寂しい音楽に耳をすませ何か気づくはずです。

そう、日本語です。

なぜ?

 

なぜ?なぜ?に包まれた作品ですが、

オクトキャット・はここでおしまいです。

見終わった後の、突き放された感じや、途方も無い感じは、まるで浦島太郎です。

『オクトキャット・アドベンチャー4』/ ランディ・ピーターズ / 2008

『オクトキャット・アドベンチャー4』/ ランディ・ピーターズ / 2008

OCTOCAT ADVENTURE 4(Randy Peters)

 

オクトキャット・アドベンチャー シリーズ第4作目。

早い逃げ足と残る残像。そして、初の仲間登場。

オクトキャットは他にもいたのですね。

新しい展開に少し心ときめいてきましたが、なんと次で最終回です。