Oscar2017 short film (animatied) nominees

大分、ご無沙汰してしまいましたが、、、

先日アカデミー賞のノミネートが発表されたことにちなんで

短編アニメーション賞のノミニーのトレイラーをご紹介します。

アカデミー賞において、短編アニメーション賞は非常にマイナーな位置におり、

世界の映画祭のアニメーションの賞とも違うカラーがありますが、

映画の祭典アカデミー賞で選ばれるということは、やっぱりとっても素晴らしいことで

その影響力は絶大なるものがあります。

 

それはともかくとして

ひとまずご覧ください^ ^

 

『blind Vaysha』

 

『Borrowed Time』

 

『Pear Cider and Cigarettes』

 

『Pearl』

 

『ひな鳥の冒険』

『老婦人と鳩』シルヴァン・ショメ

『老婦人と鳩』シルヴァン・ショメ / フランス / 1998

The Old Lady And The Pigeons (Sylvain Chomet)

 

『べルヴィル・ランデブー』や『イリュージョニスト』などの長編アニメーションで有名なシルヴァン・ショメ監督の処女作です。

最近では『ぼくを探して』という実写映画も撮っていましたね。

さて、これは22分の短編です。

もはやホラーです。

ホラーを通り越してコメディです。

セピア調のノスタルジックな色合い、バンドネオンの哀愁漂う音色、

ホラーからもコメディからも程遠いムードの中で、淡々と時は迫って行きます。

Xデー 、いや、X’masに。

時間経過の描写や、それを切り取るカメラワークが面白い。

台詞がなくても、動きや仕草など細部にこだわった演出が十分物語や関係性を描き出しているので、

まったくわかります。

皮肉っぽいところや、変に素直なところがあり、

見るからに気難しそうな口ひげを携えた貧しい老人が横柄だったり、

ヒョコヒョコ動く裕福な可愛らしい老婆が残忍であったり、

偽善で描かれないのがフランスらしい。

でも、老人が鳩を殴る時「ポコ」と可愛らしい音と動きで、本気で殴っていない”遠慮”を感じたので

その時、「あ、この人横柄だけど悪い人じゃないかも!」と思いました。

処女作なので、若干の絵のタッチの違いはあれど、

背景描写の緻密な描き込みはすでにこの頃から健在、ブラックユーモアに満ちたショメ節はどの作品よりも強いかも。

 

アヌシーや広島、イギリスなどの各国のアニメーションフェスティバルで受賞。

アカデミー賞短編アニメーション部門にもノミネートされました。

『フォー・ザ・バーズ』ラルフ・エッグルストン


『フォー・ザ・バーズ』ラルフ・エッグルストン/アメリカ/2000
For the Birds(Ralph Eggleston)

 

2000年に作られたピクサーのCGアニメーションです。

当時のCGといえば、つるっとした滑らかな感触が特徴的でしたが、

鳥たちの執拗なまでの毛羽立ち感が面白いですね。

ここからさらにテクスチャや質感にこだわった表現へと発展して行きます。

(公開時の同時上映は『モンスターズ・インク』。サリーの毛並みの質感には当時とても驚きました。)

この作品でアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しています。

 

ちなみに、for the birds  は英語の慣用句で「つまらない」や「くだらない」を意味するそうです。

なるほど!

『ハエ』ロシェフ・フレンツ

『ハエ』ロシェフ・フレンツ/ ハンガリー/1980

The Fly (Rofusz Ferenc)

 

ハエ疑似体験。

徹底的にハエの視点のみで描かれた、とてもシンプルなアニメーションです。

とてもシンプルなのですが、素晴らしいアイデアと、観察力と、技術が詰め込まれた、とても手の込んだアニメーションです。

 

屋外から室内へ。

広く開かれたところから、目前に迫る接写のディティールへ。

ブーンという羽ばたき音とともに、魚眼レンズのような歪んだ視界が、グワングワンに動き回ります。

今ならGoProやCGがあるから色々参考にできるけれど、この作品が作られた今から36年前には、当然そんなものありません。

どうやって作ったんでしょう?

すべて手書きで描かれてるから強烈です。

 

ちなみにこれ、冒頭にも出てきますが、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しています。

「プカドン交響楽」チャールズ・A・ニコルズ、ウォード・キンボール


Disney ’53 – Toot Whistle Plunk and Boom

「プカドン交響楽」

チャールズ・A・ニコルズ、ウォード・キンボール/アメリカ/1953

 

ディズニーの異色の短編。

この年この作品でアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しています。

ディズニーならではの愛嬌たっぷりのキャラクターではなく、

デザインされたイラストタッチの絵柄が特徴的。

色合いもおしゃれで、同時期勢いのあったUPA(「ジェラルドマクボインボイン」など)に影響を受けたのかしら。

楽器の歴史を面白おかしく教えてくれる楽しい作品。

英語がわからなくても、絵や音楽や動きなどでなんとなくわかるような気がする。

 

  • ちなみに原題の「Toot Whistle Plunk and Boom」は楽器のなる音を意味しています。

 

6月6日は楽器の日、と言うことで。